右手にピストルを左手にタンバリンを

「札幌FEDE」「yhs」に所属する櫻井保一のブログ

湿った景色、あつい肌

今年が始まって、間も無くウイルスが人類を包んで

紗幕みたいにふんわりと、確実に手足を縛って

どうなるんだろうと、指のささくれを見ているうちに

もうすぐ、暑い季節が来て

相変わらず、忙しい夏になることがわかった

 

舞台には立てるみたいで

嬉しくて、体が熱くなるから

水のシャワーで、冷ます朝が続く

くしゃみばっかりしてる

 

羽が折れたとんびは

何色の夢を見るんだろうね

 

空はグラデーション

気づいたら紫

アスファルトはスイカの顔

 

いい夏になる

する

 

ものっそいただの日記

おうちで過ごしおじさん。

久しぶりに観たもの、気になっていた配信など。

 

ダークナイト

家で映画を見るときは吹き替えが多いのだけど(大抵酔っぱらって字幕に目が追い付かないから)、ヒースレジャー(ジョーカー役)の吹き替えが藤原啓治さんだと気付いて、話の内容とは別にしんみりするなど。やっぱり面白いですね。

 

12人の優しい日本人を読む会」

多分だけど、いわゆるzoom演劇とはまた違うのだろう。芝居の内容とは別に、あったかい空気を感じた。とてもよかった。

 

ファイトクラブ

ボブが着ていたTシャツに見覚えがあると思ったら、いつか古着屋で買ったやつと全く同じだった。テンション上がる。最後に流れているのがピクシーズだと気づく。テンション上がる。

 

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ

完全版なので4時間弱。最近の映画にはないテンポ感、すごく好き。ゲロ渋。定期的に観たくなる映画。

 

 

さてさて、ゴッドファーザー1~3のコレクションボックスを手に入れてしまったので、次はこれを見ようかな。それとも見たことないやつにしようかな。あるいはダイエットしようか。ゴロゴロしてたら太ってもうたでごわす。

 

てなわけで、なんてことない日記でした。

赤い空、弱い蜘蛛

さて、もうこのブログをみてる人はいない。

指を動かすよ、脳に流れたそのままを。

 

SNSをやめた。

長くやっていたけど、やっぱり向いていないと思えた。

正直なところ携帯電話も捨てたい。

どうしても触っちゃうから。

手癖は怖いよ。

 

思考に助走がついちゃうもんね。

左のアキレス腱を緊張させて、隙を見せた瞬間思いきり踏み込む。

剣道で学んだこと。

 

窓を覗けばコンクリート、101に住む老婆は血で頬を濡らす、夜は猫が祭りを開いて、黒い煙が電線を落とす。

 

今だからじゃくて、これまでもずっとそうだったんだろう。

やっと景色が見えてきた。

 

翻筋斗打ってカーテン取っても、笑うあの子のえくぼは無い。

 

そんなとこ。

 

パスタが食べたいんだけどなあ、ミートソースの辛いやつ。

ハラペーニョのオバケ、しゃがれ声で。

あだ名はジャズマスター

ムーンライト・マイル

 

引き籠る日々。

 

積んでいるDVDがあったので、プレイヤー代わりに使っているプレステを久しぶりに起動したら、コントローラーぶっ壊れてやんの。

 

じゃあ、と近くにあった文庫本を手に取る。バロウズの「裸のランチ」。シラフで読むには向いてなかった。

 

現場でいつもお世話になっていた方が亡くなった。カーテンコールが終わって、みんながお客さんのお見送りに行く中、いつも一緒にタバコを吸った。

「櫻井君、あいかわらず行かないんだ?」

「どうも苦手なんです」

「頑なだね、そういうとこ好きだよ」

って。

いつだったか、本番前、音響さんにいろんな音楽を流してもらって遊んでた。あの人はたぶん、KISSをリクエストしてた。好きだったのかな。そんな話も、向こうでできたらいいな。

 

最近は、スティッキー・フィンガーズばかり聴いている。夜の一歩手前、オレンジの空が消えかかる時に聴くと、どうしようもなく泣きそうになる。

 

月が綺麗だったらしいね。

見たかったな。

 

ここ数日誰にも会っていない。

声の出し方を忘れた。

ぶっ壊れてやんの

次起きたら、大きな声で歌ってやろう。

雲の上にも届くくらいに。

 

ありがと、じゃあね

ベリー・ベリー

例えば、

 

トーストにジャムを塗る夜もある

 

例えば、

 

雪に足をとられて楽しそうなカラスもいる

  

例えば、

 

昨日まで笑ってたアイツが死ぬこともある

 

なにがどうなったとして、今が「そう」なんだから、「そう」なんじゃない?って生きてきたけど。やっぱりね、しんどい日々だね。

 

「こんな時だから前を向こう」

 

とても大事な姿勢だと思う。

生きていくために、必要な姿勢。

折れないために、立ち続けるために。

 

でも、悲しくて仕方ないなら、とことん悲しんで、泣き尽くしてもいいんじゃない。泣いて、喚いて、声が出なくなるまで叫んで、悲しみの底がついたら、上を見あげればいいんじゃない。

 

なんてことを、思った夜。

 

ブルーベリーが好きだけど、ストロベリーもいいな。

甘くてポップな夜が好きだよ。

お知らせと、私的なこと、モノクロの景色

まずは、お知らせです。

 

3/6~3/15に公演を予定していた

yhs sub-play vol.9「14歳の国」

は、コロナウイルスの影響を受け、座組内、会場等と協議を重ねた結果、公演中止(無期延期)となりました。チケットをご購入いただいた皆様への払戻し対応等につきましては、下記公式サイトをご確認ください。

https://www.yhsweb.jp/

公演は中止になりましたが、録画した映像を近々配信する予定です。本日全ての撮影を終えました。公開までもう少々お待ちください。

 

以上、お知らせでした。

 

落ち着いたら、みんなでビールを飲もうよ。

オレンジ色の綺麗な、ライムに合うビールを。

 

 

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ここからは、最近のことをまとめたもの。報告ではなく、自分の心を整理するために書いたこと。とても私的な、日記のようなもの。

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2月の後半、3/1に行われる予定だったスマホ映画祭の延期が決まった。悔しいが、作品は既に撮り終えていたし、いずれ必ず開催することを決めての延期。

 

その直後、大規模イベントの中止・延期要請が出た。その他にも、小中学校への休校要請、緊急事態宣言など、刻々と状況は変化していった。

 

これまで一緒に作品を創ったことがある人たち、会ったことはなくとも、身近な場所で創作をする人たちの公演中止・延期が続く。非常にやりきれない気持ちになる。まがりなりにも演劇に携わってきた身として、幕が上がるまでの苦労、喜び、思いは知っているつもりだから。経緯はそれぞれだし、計り知れないところもあるけど、なにより、当事者の方々が一番悔しかったはずだ。

 

そして、自分たちも公演を控えている身。話し合いを重ねる日々。

 

そんな中、母から一通の連絡が入った。

 

「今朝、おばあちゃんが亡くなりました」

 

最後に会ったとき、目を細くしながら、俺がチビのころ、飛行機に乗って、電車を乗り継いで、遊びにきてくれたことを、何度も何度も、嬉しそうに話していた。電話で話すときはいつも、「やっちゃん、元気かい、そっちは寒くないかい、いちご送ったからね、食べてね、また会いに来てね」って。もう、何年も会っていなかった。

 

葬儀の日取りを確認し、本番直前だったが、無理を言ってなんとか行けるようにスケジュールを組んでもらった。

 

翌日、知人の訃報に触れた。

 

まだ芝居を始めて間もない頃に共演した方だった。右も左も分からない俺に、たくさんアドバイスをくれた。公演後も、劇場で会うたびに、「で、櫻井くんはいつウチの劇団に入るの?」なんて、冗談交じりに話しかけてくれた。笑顔が素敵な人だった。

 

膝をつきそうになった。でもやるべきことがある。背筋を伸ばす。

 

本番が近い、佳境。通し稽古をした。まだ調整すべきところはあるが、手ごたえのある内容。面白い作品になると確信した。

 

そして、公演の中止が決まった。

 

いろいろ、話し合ったうえでの結論。

後悔はない。

いろいろ、話し合った。

 

一昨日、おばあちゃんに挨拶をしてきた。

安らかな顔だった。

 

昨日、配信用の撮影を終えた。

良い芝居ができたと思う。 

 

今日、全チームの撮影を終えた。

面白かった。

 

さっきまで、目の前のことに必死だった。

 

これを書き終えた今、色の付いた感情は残っていない。

 

あるのは只々、がらんどうになった心。

 

明日みた夢の話

朝、家を出て、日が変わるくらい帰って、寝る。そんな生活に慣れているから、こんなに自分の家にいることに慣れない。

 

件の病によって、日々のほとんどは自宅にこもっている。だけど、意外と仕事はできるもんだなあと感心している。

 

夜がこれから空を覆う時間に家を出て、さびれたスーパーに向かった。見上げた月はすごく細かった。心配になるくらいに、綺麗だった。

 

冷めたパスタが目の前にある。

 

カラスはどんな顔で見てるんだろうか。ソーダの真ん中にある、ビー玉みたいな眼で。

 

笑ってんのかな。だったらいいな。

 

「緑のジャムとレタスの根っこ、どっちのほうが甘い?」

 

そう言って笑ったあの娘、今も元気かな。