2022年振り返り
年の瀬ということで今年出演した舞台を振り返ったりなんなりしたいと思います。
1月
札幌演劇シーズン2022冬 OrgofA「異邦人の庭」
ビフォアシアターep.1「1、2、3」
いつもお世話になっている明逸人さんにお声がけいただき、書下ろしてもらった2人芝居。ギタリストの山木将平さんとのタッグでした。将平とは何度か舞台で共演していましたがガッチリ絡むのは初めて。同い年でしかも独自の感性を持っているヤベーやつ(いい意味で)なのでとても刺激になりました。
3月
LONELY ACTOR PROJECT PLUS「うたかたのモノローグ」
LONELY ACTOR PROJECT特別版。昨年SNSで「一人芝居やってみたいじょ」って呟いたら、それを面白がってくれた逸人さんが中心になって立ち上げ、お声がけいただいた企画。俺は逸人さんに何か献上せねばならぬ。ありがとうございます。お芝居の内容は土方歳三さんのお話。劇団fireworks代表の米沢春花さんに作・演出をしてもらいました。ヨネも同い年なんですが、これまで中々一緒に作品作りをすることがなく、せっかくなので誘いました。初めての一人芝居ということもあり、これもまた刺激的な毎日でした。
5月
INDEPENDENT:SPR22「駈込み訴え」
連続で一人芝居に挑戦。大阪を本拠地とする一人芝居フェスティバルの札幌板。作品は太宰治の小説「駈込み訴え」。演出はこれまた同い年、劇団パーソンズ主宰の畠山由貴さん。まずは膨大なテキストを身体に落とし込む作業から始まり、ユダのジェットコースター情緒を表現するために悪戦苦闘の日々。最初から最後まで追い込んでいく稽古だったので正直かなりしんどかった。ただ、苦労した甲斐もあって、切れ味鋭い作品ができたのではないかと思います。
9月
クラアク芸術堂「ダブリンの鐘つきカビ人間」
この人気作品を、作者である後藤ひろひとさん本人の演出により、札幌で上演。こんな貴重な機会をいただけて感謝です。大王の演出は稽古場の雰囲気づくりから本当に勉強になることばかりでした。稽古期間から本番までずっと楽しく、あっというまで、最高の時間を過ごさせてもらいました。この経験は自身の俳優活動における、ターニングポイントになる気がしています。
11月INDEPENDENT:22(大阪本拠地版)
なんと「駈込み訴え」が札幌代表として選ばれ、本拠地公演に呼んでいただきました。ありがたやありがたや。作品をブラッシュアップするためにまた千本ノックを受ける日々。言い回しひとつ、動きのタイミングひとつ違えばもう一回。ストイックにやりました。大阪では現地や他の地域のクリエイターさんの作品を観ることができ、お話もさせていただき、本当にたくさんの刺激をもらいました。また、みなさんにお会いできるよう引き続き精進します。
12月
yhs sub-play vol.10「ノスタルジアの獄」
われらがホームyhsの、ひさしぶりの公演でした。今回の作・演出は東京から帰ってきた丹治泰人さん。丹治さんが東京で培ったあらゆるスキルを、稽古期間を通して体感しました。稽古スケジュールの組み方など基本的なところから、これまで札幌で経験してきたものとは違いました。初めて共演する方も多く、日々進化していくメンバーにおじさんは感心しきりでした。ってお前もがんばれって話なんですけどね。少しでも座組の力になれていたならこれ幸いでござる。
以上、今年出演した舞台でした。同い年との作品づくりや一人芝居など、初めてのことが多くて実りの多い一年だったと思います。これを活かして今後も引き続きがんばっていくぞ!
といいつつ、今のところ実は来年の夏くらいまで出演の予定がなくてですね。しばらくは地下に潜ることになりそうです。なんか面白そうなことやる人はぜひ誘ってください。
あとですね、最近あらためて気付いたんですけど、僕のまわりで演劇活動をしている人、めちゃめちゃクリエイティブな人が多いです。例えば将平は本業ギタリストで俳優もやっちゃうし、ヨネは作・演出にとどまらず俳優や舞台装置や企画運営もやるし、他にもデザインとか写真とか映像とか人形造形とかダンスとか、色んなスキルを併せ持ってる人がたくさんいるんです。そういった人とご一緒するのは本当に刺激になりますね。マジすげえぜみんな。
と同時に、「あれ、俺、俳優以外なにもできないのでは……?」と頭によぎったのですが、これを考えると落ち込む気がするので櫻井は考えるのをやめた。自分、不器用ですから。
こんな感じで、ばばっと今年をまとめてみました。来年も引き続き健康第一で楽しく過ごしていきたいと思います。皆さまも健やかにお過ごしくださいませ。では、今年も大変お世話になりました。来年もよろしくお願いします。よいお年をー!