右手にピストルを左手にタンバリンを

札幌の劇団「yhs」に所属する櫻井保一のブログ

まるだし

ストリーキングってあるじゃないですか。

 

知らない人に雑に説明するとですね、「みんなの前で全裸ダッシュすること」です。もっと詳しく知りたかったら画像検索してみましょうね。地獄が見れるぞ。

 

いやね、暑いんですよ、今日。昨日までは若干ムシムシするくらいだなーと思っていたら、いきなり夏。知らぬ間にヤツの間合い。刀を抜く暇もなく一刀両断。どこで覚えたんだよその縮地。

こうも暑いとそりゃストリーキングだってしたくなりますよね。無意識のうちに植えつけられる社会のルールというものに染められた今だからこそわかります。全裸でダッシュ。これぞ人類の頂点。まぎれもない絶対的王者。まさにキング。メイウェザーも敵わない。窪塚だって池袋から逃げ出す。

 

「暑いから全裸になったんだ、そしたら気持ちよくなったからさ、走るよね」

 

まったくスキが無い。考えてから行動に移るまでのスピードが光速。ピュアな狂気。畏怖と尊敬の念で心がグチャグチャになる。俺、生で見たら泣いちゃうかもしれない。

 

ストリーキングにはならないけど、それくらいシンプルに物事を考えていきたいと思うことはある。偏屈なので、後になってみれば自分勝手に頭を抱えていたなーってことが多々ある。煮詰まっている時こそ、心は全裸に。

 

舞台の本番が近づいてきている。Twitterで、「チケットを売れる役者が正義」といった感じの言葉をみた。確かに、観る人がいないと成り立たないからね。そういう意味では、俺は悪。それも相当な悪人だ。なんてことを思ってちょっと落ち込んでいたら、バイト先の人がチケットを2枚買ってくれた。ありがたい。絶対に良い作品にする。

 

昨日は通し稽古(シーンを区切らず最初から最後までやる)をした。通してみてわかることはたくさんある。もちろん課題もあるので、しっかり潰していく。そこに容赦なんてない。

 

んー。

肉を食いてえ。

飢えているのかもしれない、いろいろと。