右手にピストルを左手にタンバリンを

札幌の劇団「yhs」に所属する櫻井保一のブログ

ダンデライオンの色

1年半ほどぶっ通しで芝居をしていて、ほぼ毎月舞台に立っていましたが、これからの予定はと言うと、9月まで本番がありません。

 

そんなことを人に言ったら、「じゃあ今、不安じゃないの?」と聞かれるわけで。誰に聞かれたか覚えてないけど、きっとそのときは「へ?」とか返していた。不安なんてないよ。だって、好きな人に会って、楽しいことをして、酒を飲んでいるからさ。不安はないけど、いつまでも体に残る酒はうざったい。

 

しいて言えば、酔って知らないうちに変な事故とか起こさないかとかそういうね。ああそうだ、健康診断が近いので、移動はなるべく徒歩で、それもいつもより早歩きです。オールグリーン目指して日々を生きています。そうやっていたら指のつま先が潰れてきた。サイズの合わないジャック・パーセルのせいで。俺のつま先が潰れる前に、お前のかかとを潰してやる。

 

タンポポが咲く姿をみて陽気を待ちわびているうちに、気付けば彼女らはフワフワに舞っていた。綺麗だなってぼんやり浮かれている俺なんかをよそに、よっぽど賢く未来を見据えて飛び立っていくんだね。いってらっしゃい。

 

少し前に色のない夢を見てから、空をよく見上げるようになった。これからもっと日が長くなって、たくさんの色が空を染める。好きなのは夏と冬の間にみられる、ピンクグレープフルーツみたいな空。

 

でももしかしたら、そのときは劇場にいてみれないかもしれないな。

それならそれでいい。それもそれでいい。

 

では。