右手にピストルを左手にタンバリンを

札幌の劇団「yhs」に所属する櫻井保一のブログ

シリンダーにありったけの劣等感を

yhs20周年記念公演其の壱

『白浪っ!』

 

もう来週には本番ということで、そわそわそわそわそわそわしちゃう。今回はドカンと派手な仕上がりになっております。

 

俺は7~8年ほど前に入ったので皆様に劇団の歴史を紹介することはできないんですけど、こんだけやってりゃそらもう色々あったでしょう。20年ったらハタチですよハタチ。何もないわけがない。ていうか俺が入ってからだって色々あったもの。団体としても個人としても。そのたび胸中で何度くそったれと叫んだか。アイ アム ベジータ

 

とは言いつつ、なんやかんや所属し続けているわけです。もちろん良いことだってあったしね。まあ色々あるとはいえ、20周年ってのはなによりもめでたい話です。なにかを20年続けたことってありますか?俺はありません。かろうじて27年生きているくらいです。

 

芝居だって、この先ずっと続けられるかどうかわからないものね。物事が終わる理由なんて、終わってからじゃないとわからない。「いつまでやるんだ?」と聞かれてもね、「辞めるまで」としか言えませんし、「辞めませんでした」と言うかもしれない。

 

芝居以外に継続できたのは、うーん、剣道くらいか。でもせいぜい6年くらいだしな。高校卒業&三段取得のタイミングで竹刀を握らなくなってから、もうずっと離れてる。

 

多分「よしっ」と区切りがついた、あるいは満足したら続かないんだと思う、飽き性なので。そういう意味では芝居は飽きないのかもしれない。あと、悔しさとか羨ましさとか、そういう感情がガソリンになっているんだろうな。先輩や同世代だけじゃなく後輩もいる年齢になった。凄いなと思う人がいるし、やっぱりそういう人は評価される。

 

憧れなんて持たない。それを持っちゃ並べないし、ましてや超えられない。

俺のことを鼻にもかけない連中の、アタマひっ捕まえて無理やり振り向かせてやる。

 

なーんてことを思ったりしながら、もぞもぞもがいてやっていくのかね、これからも。悔しさも羨ましさも、怒りも不安も悲しみも、そんな感情だって弓を引く力にすれば、いつかは放たれ対岸に届くでしょう。糸が切れれば、それまでってなもんで。

 

んん、なんか話がよくわからない方向に行ってますね。まあいいや。なにかがあったとか、いま苦しい状況にいるとか、そんなんじゃないです。そもそもそんな状況でブログなんて書かんし。書いてる暇あったら握りますよ、寿司をね。なんで寿司?

 

幾らだって泥をすする覚悟はある。

ジュルるる。

 

しかしあれですね。本番が近づくと無性に本を読みたくなる。きっと稽古であれこれ考えて、自分の中から出ていく表現とか感性とか、材料となるそれらが尽きる気がして不安なんだと思う。もともとカラッポの人間なので、なおさらね。アルコールで満たした気になったところで、残るのは二日酔いだけ。アセトアルデヒドさん、勘弁して下せえ。

 

とりあえず、目の前の『白浪っ!』まだまだやれることを探していきます。

多くの人と共犯関係を結びたい。劇場という空間で。

 

しかしねえ、せっかくの20周年、本当に俺がこの役でいいのかしら。ありがたいけどさ。でもこれじゃあラクができないじゃないか。プンプンだぜ。やっぱひねくれてるよこの劇団。まあそれが、俺も性に合ってるのかもしれんけど。

 

どういう意味かは、観てのお楽しみということで。

 

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sakuraiyasuichi.hatenablog.com

 

これを見逃しちゃ年は越せないし、サンタもガン無視キメ込みます。

それはもったいないので、一線超えちゃいましょう。

 

一緒にね。

 

では。