右手にピストルを左手にタンバリンを

札幌の劇団「yhs」に所属する櫻井保一のブログ

道化に就いて

今着ているラッキーピエロのTシャツ。買った覚えが無い。なんだか不思議なこともあるもんだと思ってこのタイトル。胸のあたりにベッタリ貼り付く道化のスマイル。今日もよろしく。昨日を殺せ。櫻井です。

 

こないだ衣類を整理していたら出てきた買った覚えの無い地方企業(函館)のTシャツ、しかもSサイズ。普段Sサイズなんて買わん。なにがおきたこの俺に。俺の物ではないとすれば別の人間。誰だ一泊しやがったのは。そして置いていったのは。滅多に入れないぞこの部屋は。なんだ、もしかして母ちゃんか。ちょっとまて、母ちゃん泊めたことねえぞこの部屋に。もしや前職、忍者か。

 

俺の母ちゃん伊賀の出だしね

甲賀の人間皆殺しだ死ね

アツいリリック手裏剣シュシュシュ

俺の母ちゃんマジdope

 

まあ女の物でした。

詳細は聞くな。世界はあやふやなやさしさで成り立っているんだから。チャイニーズチキン函館。

 

えーと、道化。そうね、何を書こう。

 

そうだな。

 

俺は酒が好きで、そういう場に行く機会が多い。そんな中で、どんな場であったとしても、俺はよく「だし」に使われる。

「櫻井はビビりだもんなー(俺は肝すわってるけどな)」

「櫻井くんはだらしないもんねー(私はしっかりしてるけどね)」

ってなもんで。

 

まあ実際ビビりだし、だらしがないので、反論のしようもない。けどね。

なにを必死になっておるであろうお主。一旦落ち着いて餅を食えぃ。とは思うよ。あわよくば食道詰まれ。

 

きっと当人には守りたい体裁があるんだろうし、「人とは違う」っていう一種の祈りにも似たものが込められているんだろう、その言葉には。だからわざわざ否定もしないし、むしろ愛おしいくらいだ。それが人間ってものだもの。

 

だから俺は、「そうすね、えへへ」と言いながら、「長くないなコイツ」と思うし、実際そいつらは何をして生きているのかわからない、今。どこいったよ。語れよ煮れよ、夢を希望を、身近な人間を「だし」にしながら。

 

人を下げるよりも、自分を上げる努力をしたい。

 

でもね、道化でいるのも好きなのよ。シリアスの場に沿ぐわないまま成立している存在。どしゃ降りの雨にうたれて笑うてるてる坊主。喜怒哀楽のどこにも属さない感情。ファルス。坂口安吾も言ってたじゃん。

「道化(芝居)はマジでヤバいし超ムズイ」

って。

 

だから、やっぱり馬鹿を晒しあえる関係が好きだ。俺はこんなにクソうだぞ。いやいやこっちはこんなにもアホうだぞ。と。

 

なかなかいないけどね。

馬鹿になるのは不安らしいから。

 

試しに酒を入れて綴ってみたけどアレだな、見直すと愚痴っぽいな、ミーのライティングは。それでも愛してくれるあなたを愛しています。お付き合いありがとうございます。え?あなた、北川景子じゃないんですか?じゃあさようなら。

 

まぁいろいろ試しながら続けていきます、ブログ。あれね、割と向いているかもしれない。文字の制限が無いから自分なりの裁量でまわしていける。くだらないことを。

 

ではまた。

 

だから笑うな、俺の胸に住むピエロ